色んな人いる
つくづく思う。
・最近「獣になれない私達」を見ている。(最近人と話すたびに話題に出している気がする...)なんか見ちゃう。
登場人物はほぼ全員、人と上手に関われていない。というか、全員孤独。誰かといても孤独。そう見える。人物の発言を聞いてもそれは感じるのだが、それ以上に「これでもか」という程に登場人物が1人で歩く姿がカットとして出てくる。
ドラマを見ていて現時点で強く感じるのは「自分の人生を生きるというのは、孤独と向き合うことなのだな」というテーマである。マツコデラックスが好きそう。獣になる、本能で生きる、というのは獣が良しとされない環境の中の場合は孤独になるのだな、と思う。
でも、たまに他の孤独な誰かと重なる部分がある。その時の登場人物を見ると、泣きそうになってしまう。
当初は松田龍平と新垣結衣がいい感じになるのかな、と思っていたけど、そういう訳でもない。2人が一緒にいても、1人同士なのだな、と感じる。
田中圭と新垣結衣は2人だった。2人で生きようとしていたように見える。新垣結衣が第7話で自分の人生を歩むためにした決断は、孤独になる選択をする決断だったんだろうな。すごくすごく、勇気を振り絞ったんだろうな。お疲れ様、大変だったね、新垣結衣。一緒に御飯を食べよう、田中圭。
(あとあんま関係ないんだけど、新垣結衣が潮風に吹かれて、髪で隠れていた顔の形が想像してた形と違っていてちょっとびっくりした。俺だけ?)
あとビッケブランカの曲が凄い。悲しい場面にも嬉しい場面にも合う。だって非常にいい曲だもの。
余談だけど、ビッケブランカも孤独だな、と曲を聞いて思う。ウララとか、元気なのに、もの苦しい。最新アルバム、Lights Outめっちゃ聞いてる。
個人的に、今まで見てきたドラマの中で、物語としての大きな目的や目標がない気がする。「下町でロケット作ろうぜ!」みたいなやつ。(ごめんなさい見てません...) ただ、「新垣結衣が自分を大切にし始める、その過程で獣になろうとする」話なのは分かる。
それ故か、ただ他人の人生を見ているという印象が強い。しかも登場人物が、人と分かりあえなくて、埋まらないスペースを埋めようとして、苦しんでいる。その姿をまざまざと見せつけてくる。
でも意図せず共通体験や、スペースが埋まることがある。第8話。しかもそれが、ほんとうにちょっとしたことだったりする。それを見ると、とても苦しくけれど優しい物語だなと感じる。えーーー、見ちゃうじゃんーーー。
最終回は「獣になれない私達」を肯定的に扱うのだろうか。獣になりきれない人の業を肯定するのだろうか。獣になれなかったけど、前より生きやすくなるように、バランスを見つけた姿を描くのだろうか。ただ、現代社会において、それはもう生存本能を持った獣と言えなくもないかもしれないな。
そんなことを考えた。これからも楽しみです。
・本を読むイメージがなかった知人が、私に読んだ本を教えてくれた。
エッセイだった。読んでみたらとても面白かった。
ずっと書いてなかったけど、久しぶりに文章を書いてみようと思った。
人は変わる。色んな人が色んな人になる。
23になった冬。冬服が足りない12月。
私もせっかくだし、強そうな服を買おうと思う。