父がガンで手術した話

備忘録として書いておいたのが残ってた。

※日付は当時の日付。

だから確か、今から半年くらい前。

 

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・ある日父からラインが来た。「週末の夕方に家族で集合したいが、予定は空いているか」とのことだった。急だよな。

 その日は空いている時間がなく「きびい」と返した。そうすると「ちょっとでも会えないかな?」ということだった。「めんどくさっ」と思った。
 幸い空いている時間が30分程度とれたこともあり、父と兄と会うことになった。

 

 父はいつも割と話が急なので、別に「あーちょうど東京に来る予定があったんだなー競馬かなー」くらいの印象であったが、実際に会ってその予想は結構覆されることとなる。

 

・実際に会った日のこと。お茶が出来る店に入り一段落したところで、兄と私に向けて、父が今までにない不安そうな面持ちをしながら携帯を見せてきた。体内の画像のようだった。そこで父が「これが大腸の画像。ガンのファーストステージになった。」という話をした。曰く、そのことを直接話したくて私達兄弟にコンタクトを取ったらしい。

 

 私には父がどのような心境なのか、慮ることや想像することしか出来ない。しかし私個人としては、父がめちゃめちゃに不安そうだったのが、なんかめちゃめちゃ面白く見えた。だって、身内がめちゃめちゃ不安そうなの、なんか面白くありません? あと、私は父の生存ルートしか想像してないこともあった。

 

 知人に話すと「えっ、もっと深刻な話じゃないの?」ということだった。若干「てめぇ不謹慎だろその感情抱くの」って言われてる雰囲気があった。確かに、父以外がガンだったら私超不安で心配しそうだ。知人や友人、恋人や妻がガンなんて言われたら、私はきっと悲しくて泣いてしまうかもしれない。知らんけど。


・それが二週間くらい前の話。そして本日、親父が手術をした。普通に終わった。しかし「手術は終わったけれど、今回摘出した大腸を検査をしてみて、はじめてガンがどこまで侵食してるかが分かる」らしい。その言葉を聞いて、やっと父がどういう状況だったか、というのがなんとなくわかった気がした。「死ぬ可能性、あるんだな」と思った。また、手術をした人がミスをすれば親父は死ぬ可能性もあったのだな、と漠然と思った。私は仕事でちょくちょくミスをする。医者はすごいものを背負ってるのだな、と思った。知らんけど。


・入院着の親父とか、病院食臭い館内とか、結構新鮮だった。病院は独特の感じがある。「人が毎日ここで死んでるんだな」って思う。病院以外でも死んでるだろうけど。

 病人としての親父を世話してくれたナースの人がいた。世話が必要な父にも、無知な私にもめちゃめちゃ優しかった。ずっと人の死に目にあってるだろうに。私の知人でナースなった子がいるなー。あの人は大変なのかしら。

 人は何かしらを背負って生きているのだろうな、と思う。業とか、過去とか、自分の体とか、歳とか。或いは自分とか。はたまた、息子とか。

 好きに生きてくれマイファザー。
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・そして現在は、父超元気。毎週馬を見にいろんな競馬場行ってるっぽい。

 父の手術後、一緒に馬を見に行った。

 私は負けた。父も負けた。兄は勝ってた。腹立たしい。

 腹立たしい感情は楽しい。

 

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